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2010年7月 7日

名医が答える40歳からの医学相談特集

「家庭画報」という女性誌で特集され、当院顧問の稲葉繁先生が、歯科の部門の名医代表として、回答しました。

Q.口臭が気になって、毎日が憂鬱(45歳・女性)

口臭に悩んでいます。胃が悪い人は口臭があると聞き内臓検査もしましたが異常ありませんでした。

家族にも指摘されているほどで、臭いを紛らわそうと、外出時はいつもガムを噛みますが、自分では気がつかないので困っています。本当に毎日が憂鬱で仕方ありません。

A.口の中は最近の絶好の隠れ家。何よりも口内清潔が第一

臭いというものは始末の悪いことに姿形がありません。しかもあたり構わずどこにでも侵入してきます。そしてその環境の中にいると慣れてしまっい何とも感じなくなってしまうのです。

これを嗅順応と呼んでいます。口臭の場合も同様で、自分ではなかなか気がつきません。そして他人は口臭を感じても指摘しにくいものですから黙っていますので、一度自分に口臭があると思い込むと精神的に落ち込み、他人と話したりそばに近寄ることがおっくうになり、消極的な行動になりがちなものです。

しかし口臭は自分で思っているほど強くないのが普通ですし、自分で口臭があると思っている人でも実際検査すると問題がないことが多いのです。

口臭があるかどうかの検査は親しい人に臭いを嗅いでもらうとよいと思いますが、直接かぐのが嫌である場合には、ビニール袋に息を吹き込み、それを嗅いでもらうとよいでしょう。あなたの場合、内臓に問題がないとのことですから、口からの臭いであると思います。

口の中は複雑な形をしているので、細菌の絶好の隠れ家となりますし、栄養もたっぷりあり、湿度も細菌が繁殖するのに適しています。特にはのまわりや歯肉のまわりは細菌の繁殖には絶好ですが、忘れてはならない場所は舌の表面です。一見舌の表面は平らに見えますが、絨毯のように軟らかく細い絨毛で覆われています。そのためこの繊維の中で細菌が繁殖し、臭いの原因になっていることがあります。

このような場合には何よりも清潔が第一です。歯科医院で歯垢(プラーク)や歯石を除去してもらい、清潔にしましょう。また、ご自分で口の清潔を保つ方法は歯ブラシによるブラッシング、デンタルフロスを使ったフロッシングおよび洗口剤を使ったリンシングです。この三種類の方法を応用ししばらく続けると、多くの場合口臭は改善します。

  

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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