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2015年5月11日

『顎関節症ライブ実習コース』〜その3〜

に引き続き、一連の実習コースのまとめとして、IPSG副会長岩田光司先生が講義をしてくださいました♪ 

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まず、患者様の姿勢について、どのようなポイントに気をつけて考察したらよいかをお話いただきました。

顎関節症の患者様は前傾姿勢の方が多いのですが、今回はそんなに前傾にはなっていませんでした。 

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治療前の開口量は2.3センチ。

クローズドロックの状態です。 

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ドップラー聴診器による関節音の記録について、動画でご覧頂きました。 

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そして、クローズドロックを解除、

マニュピレーションの様子を動画でわかりやすく解説。 

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そして、患者様の口腔内の様子です。

私が最初にこのオルソパントモグラフィーを見た時、あきらかな原因が見られないと思いました。

例えば臼歯の挺出、8番の干渉などです。

しかも、15年も開いていない・・・

となると、本当に治るのか少し不安が過りました。

患者様は矯正治療をされていて、矯正が修了したあたりから、徐々に口が開かなくなったとおっしゃっていました。 

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咬合診断の手法について、気をつける点、チェックポイントなど岩田先生がわかりやすく解説♪ 

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術前のKaVoアルクスディグマでは、関節が結節を乗り越えていません。

関節顆の中だけで回転運動をしているのがわかります。 

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KaVoプロター咬合器に模型を付着。 

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顆路傾斜各は

右側 矢状顆路角 45度 側方顆路角 8度

左側 矢状顆路角 50度 側方顆路角 8度

矢状顆路角の傾斜がやや強いけれど、イミディエートサイドシフトはありません。 

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顎関節症の分類もしっかりと頭の中に入れておきたいものです。

動画を用いて説明された、ステージ分類は非常にわかりやすかったです。  

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そして、こちらが治療前、治療後の開閉口の結果です!!!

左が治療前、右が治療後。

あきらかに動きが違うのをご覧頂けますでしょうか?

開口量は倍。

関節も回転だけではなく、滑走している様子がご覧頂けるかと思います。

素晴らしい〜!!  

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EPAテストもど真ん中。

稲葉先生の中心位の記録の正確さには、先生方もびっくりされていました。 

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治療後のディグマ、滑走しているのを確認しました。

一日で、この変化は凄いことだと思います。 

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岩田先生が最後にわかりやすくまとめてくださったため、先生方も頭の整理ができました。

最後の質問も、終わりがないほど続きました。

その中で、私も質問したかったこと。

「15年間もクローズドロックの状態だったので、骨癒着、アンキローシスをおこしていたら口が開かなかったと思うのですが、その点どのように判断されたのでしょうか?」

との質問に。

「口を開ける前に中心咬合位で側方運動を確認しました。そこでわずかに関節が動いているのを確認し、アンキローシスを起こしていないことを確信しました。」

と稲葉先生。

奥が深いです〜!

実際、アンキローシスを起こして開かない患者様を何人かみているので、その判断方法はどのようにするのか、私も悩んでいました。

あの時、そんな、細かいところをチェックしていたなんて・・・

稲葉先生の凄いところは、口で言うことをすべてやってみせ、結果を出すところだと思います。

臨床をやらないで、講義だけする先生との説得力とはまるで違います。  

今回の実習は本当に素晴らしく、受講してくださった先生方は歯科の仕事のやりがい、喜びを感じてくださったと思います。

私自身、患者様が娘の保育園小学校のパパ友ということもありレポートさせていただけた事で、大変勉強になりました。

患者様の笑顔を思い出し、これからも頑張っていきたいと思います(^_<)-☆

2日間ご参加いただいた先生方本当にありがとうございました。 


『顎関節症ライブ実習コース』〜その2〜に引き続き、いよいよ治療です。

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前日にマニュピレーションを行い、開口量2.3センチだった関節が、4.5センチまで開くことができるようになりました。

変化として、顎のクリック音が出始めたということ。

ドップラー聴診器で音を確かめます。

「顎が鳴るっていうのは、良い傾向ですよ!関節円板に乗って口が開いている事ですから(^_^)」

と稲葉先生。

関節の音がしない。

という事は、正常で音がしないという事と、関節円板が落ちて滑走できないために、音がしない事と2つの理由があります。

昔、クリック音があったけれど、最近なくなった。

というのが一番危ないと話がありました。 

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 当日の朝ごはんは♪

「今迄食べる事ができなかった大きなおにぎりを食べる事ができました!」

と早速Facebookから写真付きのメッセージが・・・ 良かったですね!!

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咬合紙で中心位の接触から調べて行きます。

咬合器とほとんど同じ接触です。

今回の咬合調整法はギシェー法です。

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素晴らしい!

こんな大画面で稲葉先生の咬合調整を見る事ができます。

非常にわかりやすかったと思います。

【ギシェー法・咬合調整順序】

1.中心位の早期接触を除去します。

接触している部位を上下とも削除します。

ただし、この時セントリックストップを失わないように、また、セントリックストップの位置が咬頭頂と窩底となるように、咬頭をシャープに窩底を広げるように削ります。

2.前方運動時の干渉、接触の除去

●平衡側

支持咬頭の内斜面を咬頭頂(セントリックストップ)を残して削除し、この咬頭の通り路を対向する支持咬頭内斜面に形成します。

この時、窩底につくったセントリックストップを削除しないように気をつけてください。

●作業側

上顎舌側咬頭の外斜面を咬頭頂を残し削除します。

下顎の舌側咬頭内斜面については求める咬合形式が犬歯誘導かグループファンクションかによって、 またグループファンクションにしてもどの歯まで接触させるかで接触させる歯させない歯が出てきます。

接触させない場合は下顎咬頭外斜面を削除し、この咬頭い通り路を上顎咬頭内斜面に形成します。

接触させる場合でも広報の歯が強くあたるのは干渉であるので、同時に接触するように調整します。

犬歯誘導の場合はこのような臼歯部接触はすべて除去します。

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スチュアートの咬合調整法との違いは、中心位の調整を最初にやるか最後にやるかということですね。

どちらにも共通する原則は、不正なテコ現象の視点となるような咬合接触を取り除く事、そして咬頭嵌合時に臼歯には歯軸方向に力、荷重が加わるようにすることです!  

と説明がありました。

咬合調整と言ってもごくわずかです。

調整後、咬合した時の音が高く澄んだ音に変わりました。

原因を取り除きました。

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そして、ディグマで治療後の様子を確認します。

ディグマの治療前、治療後のデータについては、

『顎関節症ライブ実習コース』〜その4〜でお伝えいたします♪ 

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私たちが何より嬉しいのは、患者様の喜びです。

何度も何度も口を開いて、口が開く喜びを噛みしめてくださいました。

お子様からも、

「こんなに口を大きく開くパパ、初めて見た!」

とびっくりしながら言われたそうです(^_<)-☆

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患者様と稲葉先生も和やかでしたし、実習の雰囲気も熱気が伝わってきました。

ご協力いただいた患者様の坪坂さん、本当に感謝です。

坪坂さんのおかげで、歯科医療の深み、喜びを改めて実感された先生も沢山いらっしゃったのではと思います。

『顎関節症ライブ実習コース』〜その4〜では、治療前、治療後を考察したいと思います!!

 


『顎関節症ライブ実習コース』〜その1〜に引き続き、

朝はやくからお集りいただき、先生方の熱心な様子が伝わってきました。 

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9時から10時まで、大画面モニターを用いて、実習形式で講義がありました。

大変重要な内容だったので お伝えしたいと思います。  

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前日にマニュピレーションをし、患者様の口を開けましたが、そうなった原因は取り除いていないので、また再発する可能性が高いです。

私たちは咬合診断により原因を突き止め、原因を治療することにより、再びロックしないように、口が開く状態を永続性があるようにしなければなりません。

咬合調整の目的は・・・

顎関節を考えた咬合調整をすること。

顎関節と円板をタイトにすることです。

ギシェーは顎関節を第4大臼歯と呼んでいるほど、咬合と密接に関わっています。 

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顆路とは側頭骨の関節窩に対して、下顎頭(顆頭)が関節円板を介して、顎が動いていく状態のことを言います。

その中で、下顎が前方に動いていく道を『矢状顆路角』といいます。

側方運動では、平衡側で矢状顆路角の前内下方を通ります。

これを『側方顆路角』といいます。

通常、この矢状顆路角、側方顆路角は咬合平面に対する角度で表し、咬合平面は、カンペル平面(補綴平面)とほぼパラレルであるため、カンペル平面となす角度としてとらえることができます。 

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 ギージーは矢状顆路角は平均33度としています。

側方顆路角は矢状顆路角より、さらに内方を通るため、角度は5度程度急になります。

矢状顆路角と側方顆路角のなす角度を『フィッシャーアングル』と呼んでいます。

フィッシャーアングルは5度です。 

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さらに、これを水平面に投影した角度を『ベネット角』といいます。

その角度はギージーによれば、13.9度でありますが、ランディーンによれば、下顎の側方運動開始から4ミリのところで、サイドシフトとよばれる動きが現れます。

(これをイミディエートサイドシフトと呼んでいます)

最初の4ミリを超えると、差がなくなり、その平均値は7度で個人差はみられません。

側方顆路角の平均値は7度と覚えておくだけでも、大きな助けとなります。 

●イミディエートサイドシフトとは。

下顎側方運動の際、作業側で下顎頭は回転し、平衡側では前内下方に動きますが、作業側の下顎頭は純粋な回転ではなく、わずかに側方に移動しながら平衡側は動きます。

したがって平衡側では動き初めに即座に作業側の方向に動きます。

これを『イミディエートサイドシフト』といいます。

この運動は、咬合面に描かれるゴシックアーチの形態に影響してきます。

中心支持咬頭(セントリックカスプ)の動き初めにその軌跡が変化しますので、中心位からの作業側、平衡側ともに干渉をおこしやすくなります。

そのため、中心位における運動の出だしを調整する必要がでてきます。

これを再現するためには、作業側顆頭の性質を再現できるような咬合器を使用することが必要です(^_<)-☆ 

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咬合調整 

◆BULLの法則

咬合調整の時に咬合紙の色が印記された歯が上顎と下顎どちらを削ったらいいのか悩むことがあります。 その時、どちらを削るのかという法則です。

ぜひ、模型をみていただいて、確かめていただきたいと思います。

● 非作業側→上顎では下顎歯の咬頭が通過できるよう。また下顎には上顎歯の咬頭が通過できるように、溝を形成します。

● 作業側→BULLの法則を適用します。

BULLの法則といいうことは、上顎(U)の頬側咬頭(B)、下顎(L)では舌側咬頭(L)を削るというルールです。

下顎の前歯の切歯点を結んだ三角をボンウィルの三角(10センチ)といいますが、最低でもこの大きさの咬合器でないといけません。 

 ボンウィルの三角と咬合平面(曲面)とのなす角はバルクウィル角(平均26度)ですね☆

「咬合診断を行うためには、このような基本をきちんと抑えておく必要があります。」

と稲葉先生。

基本をしっかりと抑える。

大切なことですね!!! 

 

稲葉歯科医院院長、稲葉由里子です。

先日、顧問である稲葉繁先生が代表を務める、IPSG包括歯科医療研究会、

『顎関節症ライブ実習コース』が開催されました。

全国の歯科医師の先生方を対象に開催される勉強会です。

先生方への報告なので、少し専門的だと思いますが、

ぜひ、読んでみてくださいね♪

全国から沢山の先生方にお集りいただきました。

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『顎関節症ライブ実習コース』は実際に顎関節症の患者様をお呼びし、 問診から、治療まですべて先生方の目の前で、デモンストレーションさせていただきます。

咬合からのアプローチで顎関節症を治療する実習はIPSGでしか行っていない、非常に貴重なセミナーです。

最近は、顎関節症と咬合は関係がないという風潮がありますが、本当にそうでしょうか?

咬合器を使い、咬合診断ができる方であれば、関係がないとは言えないはずです。

「顎関節症をどうやって治したらいいのかわからない。」

「マウスピースを入れるぐらいしか、治療方法が思い浮かばない。」

という声を聞きます。

IPSGでは、20年間の間、咬合からのアプローチで顎関節症の患者様を治してきました。

ぜひ、2日間じっくり勉強していただきたいと思います。 

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稲葉先生がドイツに留学したきっかけとなったのは、当時チュービンゲン大学口腔外科のシュルテ教授の論文に非常に感銘を受けたからです。

442名の患者様の治療内容を丁寧に整理し、順序立てて解説されている論文でした。

稲葉先生はすぐにシュルテ教授に手紙を送り、ドイツへ客員教授としてチュービンゲン大学に在籍することになりました。

1年に1度開催される特別講義は、4週間の間、朝から晩まで徹底的に顎関節症を学びました。

テレスコープシステムの権威、ケルバー教授のもとに在籍していたということもあり、テレスコープについてもドイツテレスコープの全盛期に学ぶ事ができました。 

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1980年に帰国し、シュルテ教授から学んだ内容などをまとめて文献や学会で発表しました。

『顎口腔系機能障害患者の家庭療法』

家庭療法に関しては、今でこそ日本でも取り上げられていますが、当時は全く興味を持ってもらえなかったそうです。

早すぎたのでしょうね。

舌癖に関しても、シュルテ教授から沢山学んだそうです。

顎関節症に関して、手術をしなければいけない症例は442名の中、たったの16名だったと言いますが、稲葉先生の経験ではほとんど咬合からのアプローチでほとんど解決できるとのことです。

顎関節症は、肉体的なものと、精神的なものは分けた方がいい。

精神的な状態に追い込む前に我々が治す必要がある。

と言っていました。

最近では、顎関節症と咬合は関係がないから、噛まさないようにしなさい。

と指導している先生もいらっしゃるようですが、現実無理です。

咬合と関係がないと言いながら噛み合わせてはいけないというのは矛盾があります。

患者様を不幸にしないためにも、しっかりと咬合を学び、咬合診断をして原因を見つけられなくてはいけません。

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顎関節症の基礎知識について、詳しく話しをしました。

咬合調整の目的は・・・ 顎関節を考えた咬合調整をすること。

顎関節と円板をタイトにすることです。 ギシェーは顎関節を第4大臼歯と呼んでいるほど、咬合と密接に関わっています。

いつもお伝えしますが、顎の形は五角形です。

わかりやすいのは、椅子は五角形が一番安定することを思い浮かべて頂ければと思います。

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いよいよ、患者様がいらっしゃいました。

今回ご協力いただいた患者様は、私の娘の保育園、小学校のパパ友の坪坂さん。

家族ぐるみで仲良くさせていただいています(^_^) 

実習当日に初めて来院してくださいました。

事前にメールをいただいていた内容は。

・・・・・・・・ 

・上下の歯の間に指2本入るか入らないくらいのところで口がそれ以上開かなくなる(ロックするような感じ)

・顎を左右にずらすようにするとゴキッという音がしてそれ以上開くようになる。 (左右で若干違っていて、右は最初にロックした位置で止まっていて、左をずらす感じです)

・普段は痛みなどはないが、冬の寒い日などにやや痛みを感じることがある

・普段の食事はよいのですが、おにぎりやサンドイッチのように切り分けて食べられないものは結構大変です。 肩こり、腰痛はあります。 腰痛は特にひどいです。 あと関係あるかわかりませんが、年中鼻が詰まっている感じです

・・・・・・・・・

このメールを読んだ時は、口を開く事ができるのかな。

と思っていましたが実際は。

なんと。

15年も口が開かない、クローズドロックの状態でした(>_<)

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筋触診から始めます。

筋肉は割とリラックスしていて、異常な緊張などはみられませんでした。 

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IPSGセミナールームではご覧のように、患者様の口の中の様子がリアルタイムで、先生方にご覧頂けるため、実際に口の中を覗くよりもわかりやすく大画面で勉強していただくことができます。

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開口量は、2.3センチ。

ということは、指2本分です。 

円板に乗って滑走していない、クローズドロックの状態ですね。 

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ドップラー聴診器による、クリック音の検査。

浅側頭動脈の音を確認し、そこから5ミリ前方が顎関節の位置です。

左側に雑音が少しありました。 

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佐藤先生によるKaVoアルクスディグマによる顎機能検査で治療前の状態を記録します。  

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そして、マニュピレーションです。

口が開かなければ、咬合診断をするための印象を採ることができません。

この時、稲葉先生は何かを調べていました。 

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「よし、乗った!」

ということで、鮮やかです!!

実は口が開くかどうかとても心配でした。

なぜなら、15年間も口が開いていなかったので骨性癒着、アンキローシスを起こしている可能性があったからです。 

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患者様もビックリ。

まさか、自分がこんなに口が開くとは思わなかった。

とおっしゃっていました。 

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開口量、4.5センチ。

患者様は痛みなく、スムーズに開ける事ができました。

もし。

開かなかったらどうしよう・・・

という私の不安は払拭。

本当によかった。

素晴らしいです! 

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さて、ここからは咬合診断です。

患者様は意識されていませんが、ずっと足を組んでいらっしゃいます。

フェイスボウトランスファーで、上顎の位置を咬合器にトランスファーします。 

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中心位、チェックバイトを記録します。

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患者様の坪坂さん、一番前の席で興味深く見ています。 

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中心位、中心咬合位のズレを確認。

カタカタとやはり落ち着いてないようです。 

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やはりマニュピレーションを間近でご覧頂いたので、先生方も興奮しています。 

稲葉先生のダジャレに、先生方も和やか(^_^) 

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坪坂さん、口が開くようになった事が新鮮だったようで・・・

常に口を開いて確認していらっしゃいますね(^_<)-☆ 

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先生方からの積極的などんな質問にも答えている稲葉先生。

さすがだなぁ・・・

と感心しました!

明日は9時から咬合器の調整、そしていよいよ患者様の咬合調整です♪ 

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ということで。

懇親会です!

稲葉歯科医院近く、末広町にあるLallenza.

素敵なイタリアンです。 

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20年間ライブ実習を行って来て初だと思うのですが。

患者様も懇親会に参加いただきました!! 

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「乾杯♪」

沢山勉強した後のお食事、ワインは格別に美味しいですね! 

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お料理もとっても美味しい♪ 

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ワインと一緒に、会話に華が咲きました♪ 

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坪坂さん、

「食事とワインがこんなに美味しいと思ったのは久しぶり」

以前は、口が開かなかったために、常に口が汚れやすかったので食事をして、一度口を拭いてからワインを頂いていたとのこと。

「口が開くようになったら、一度拭かなくてもそのままワインが飲めます!」 

最後にはグラッパも一緒にいただきました。

明日は、またロックしないために、咬合調整により原因をとります。

楽しみです!!! 

 

2014年6月 3日

こんにちは。

稲葉歯科医院、院長稲葉由里子です。

『ハーモニックオクルージョン』 〜審美と咬合のハーモニー〜が開催されたので、ご報告させていただきます。

『ハーモニックオクルージョン』 〜審美と咬合のハーモニー〜は、 稲葉先生が、1991年から4年間に渡り、日本歯科評論に連載したコラム「美の追究」をもとにした内容です。

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▼エステティックとは何か

仏語のesthetiqueは土佐藩下級士族の家に生まれ、明治時代にフランスに留学した中江兆民(1847〜1901)の訳語で『美学』としているが、文豪森鴎外が『審美』と訳している。

というお話があり、

『審』はウ冠に番と書き、家で番を行う、すなわち裁判を行うこと。 『美』とは、羊が大きいと書き、昔中国で家畜の中で一番姿が美しく、性質も善とされているので美、善を現わす意味に使われている。

美は大きな羊という意味で、最も美しい生贄として神にささげた。

という、『審美』の本当の意味を知る事ができました。 

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歯科界における審美は材料技術が先行して、修復術のみに重きが行われていますが、医療においては美醜はなく、人それぞれに適応した美がある。

という奥深い話を聞く事ができました。 

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審美と咬合のハーモニーに大切なのは、前歯と臼歯の融合すなわちアンテリアーガイダンスの重要性について詳しくお伝えさせていただきました。

前歯にはEstheticsとFunction 審美と機能の役割があります。

審美的には、色彩と解剖学的形態、そして、機能とは、発音や機能する時の形態が関わりがあり、このふたつの要素を兼ね備える必要があります。

昨今、審美ばかりに目が向けられているように感じますが、材料に分析と機能をどのようにつけていくかという事が、非常に大切だということを今回のセミナーで学んでいただきたい。

という話がありました。  

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アンテリアーガイダンス、前歯の誘導について。

模型上で前歯を削り、臼歯の矢状顆路角を計る実験です。 

ギージーは矢状顆路角の平均は33度、 この矢状顆路角+7~10度を与えるのが理想的で、+20度、25度だときつくなるから注意が必要、と稲葉先生の話がありました。 

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稲葉先生が補綴科在籍の時に実験した、測定値で、左右の矢状顆路角の平均値、矢状切歯路角の記録をまとめたものです。

前歯の誘導で臼歯が離れる量ディスクルージョンは1.5ミリで十分です。 

切端の噛みこみの深さが2ミリ以上の場合は注意が必要、ディープバイトは関節に悪影響を及ぼす、ニアセントリックは、矢状顆路角の影響を受けやすいという話がありました。  

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こちらは、医局員の先生に協力していただいた症例で、

ちょうど前歯の治療をしていたので、アンテリアガイダンスを強くしたらどのようなことになるのか、テンポラリークラウンで実験していただいたものです。 

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すると・・・

臼歯で1センチもディスクルージョンしてしまいました(^_^;

これでは、関節を痛めてしまいますし、前歯ポーセレンは確実に破折してしまいますね。 

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オーバーバイトの深さにより歯冠軸が異なっているのか?あるいは咬合小面の角度は何によって影響されるのか?アンテリアーガイダンスの実効値はどの程度であるのか?

を計測したものです。

『美の追究』の本に詳しく計測値が書かれていますが、咬頭嵌合位から下顎が前方に滑走を始めてから3ミリの間では、急激に角度の変化があり、これは臼歯を理解させるための面だと考えられます。

年齢と咬耗は相関することから、咬合小面は前歯の修復において自然感を出すために考慮しなければならない項目です。

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例えば、このような症例を見た時、どのように患者様に説明をさせていただいたらよいでしょうか。

なんとなく・・・

ではなく、審美の法則に基づいてお伝えする必要があります。 

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アピアランスガイド、基準線についての説明です。

アピアランスガイドの線を引いて模型上で患者様にご説明させていただくことが重要です。

◆FRC フェイシャル・リッジ・クレスト (歯冠の長さ、歯軸の方向を表す線)

◆LA ライン・アングル (歯冠の幅を表す線で、隣接面に移行する歯軸線)

◆GCC ジンジバル・カンター・クレスト (歯冠を横切りPCに関係する豊隆線)

◆ICC  インサイザル・カンター・クレスト (審美性に関係する豊隆線)

その他にも、CF-line(セントラルフォッサライン)、LI-O-line(リンゴオクルーザルライン)、BO(バッカルオクルーザルライン)の説明がありました。 

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そして、修復させていただいた状態です。

ブラックスポットも消えてアピランスガイドが揃っていますね(^_<)-☆ 

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自然界における黄金比例、螺旋比例。  

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歯の黄金率についても説明がありました♪ 

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自然界で最も美しいとされる黄金率、1:0.618の法則。

デューラーの自画像、彼の絵画の構成は黄金率が基準となっていますし、自然界に見られるオウム貝、北斎の絵画の構図などは、この法則により描かれています。

当時、稲葉先生は、自然界で作られたものに、いつもこの法則をあらゆる物に当てはめて、えんぴつで線を引いていたのを思い出します。

そして、 

歯の黄金率が『1:0.618の法則』に当てはまることは意外と知られていません(^_^)

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今回のセミナーはドクターだけではなく、テクニシャンに方にご参加いただいたので、様々なヒントもお伝えさせていただきました。

例えば、

人間の口には光源がないこと。 

光の反射で口元を見る。

南側の明かりは変化が激しいので、北側の光で仕事をすると、日間変動が低いこと。

そして、横から見るのではなく、頬があることも考慮して、前方から見る事を常に意識することなどをお伝えさせていただきました。

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シェードセレクション、モールドセレクションについてもご説明させていただきました。

現在、一般に歯の形には長方形SQUARE (S TYPE) 方形SHORT SQUARE(SS TYPE)  

尖型TAPER(T TYPE)  卵円形OVOID(O TYPE) 混合形COMBINATION(C TYPE)

の5形を使う事が多いです。

顔の形と歯の形が相関関係にあるならば、日本人の顔は平坦で角が丸みを帯びた比較的角型の縄文型、あるいはやや顔が長くなった長方形で、美人顔の弥生型などが多く見られ、歯の形もSS型やS型が多いです。

スクエアタイプは全体に面長な男性、あるいは活動的な女性に適合する形態で、切端から歯頸部にかけての幅がほぼ同じで長径がやや長いです。

ショートスクエアタイプはスクエアに対し長径を短くした形態で、男性に適合し、力を使う職業やスポーツマン、老人に適しています。

テーパータイプは顔の幅が狭く面長な人で、中年以後の女性に適合しますが、使用頻度は低いです。

オボイドタイプは丸顔で明るくかわいらしい女性に適合し、使用頻度が高いです。

コンビネーションタイプは男女どのようなタイプの人にも適しています。

一般的で個性は強調できませんが、無難で失敗がないと言われています。  

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稲葉先生の全顎セラミック症例。

技工士、川崎従道先生とのコラボレーション。

治療前、治療後、そして6年経過、10年経過・・・ 

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そして15年経過症例となりました。

適切なアンテリアガイダンス、咬合の付与により、ポーセレンの破折もなく、歯茎部のマージンは装着時そのままです。

15年経過した長期症例は今回のセミナー、ハーモニックオクルージョンの結晶だと思いました。

先生方からも感想をいただきましたので、少しご紹介させていただきます。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

▼自分がどのような歯科医師となるべきか、目標を決定するために何かきっかけが見つかればと思い、受講致しました。連合印象を行う際は寒天の硬化を待ってから、アルジネート印象を行うべきというお話は目から鱗が落ちる思いでした。

臨床実習で何度か連合印象を採りました寒天が流れてしまって重要なマージンの部分に残っていなかったので次回から先生のやり方を真似させて頂きたいと思います。

稲葉先生は多分野にわたって造詣が深くていらっしゃるので歯科と直接関係ない分野に関しても色々とお話を伺いたいと思います。

大学病院で行われている臨床とは全く違った世界があることを知り、非常に刺激的な一日でした。臨床実習ではリーゲルテレスコープの臨床を見る機会がなかったのでいつか自分でやってみたいと思います。(日本歯科大学6年生 学生) 

 

▼生体にあった咬合、審美性を勉強したく受講しました。

アピアランスガイドは、スタモの際、実行したいと思いました。

患者さんとのコンサルの際に利用したいです。 実際の中心位の採得の方法、臨床における治療計画及び手順をもっと知りたかったです。

フルハウスの治療計画、手順をもっと勉強したいです。その際にフルデンチャー、パーシャルデンチャーの考え方を今一度学びたいです。今後も参加したいと思います。

▼メタルボンドでもきれいな歯並びを評価する方法が今までわからなかったので勉強になりました。

▼審美に対する考え方が変わりました。早速明日からの診療に応用したいと思います。私は美術館巡りが好きなので、今後目線を変えて見てみたいと思います。有難うございました。

▼稲葉先生のテレスコープ以外の貴重なケースを見ることができて良かったです。上下フルマウスのケースの15年経過したスライドは素晴らしかったです。感動しました。

▼天然歯の形態を今まで追求してきまして、もっと良いバランスのとり方を学びたいと思いまして、受講に至りました。等比螺旋がすごく興味があり、美しいと単純に考え感じられるものも理解しようとする人間の本質を感じられました。美術品に興味はありましたが、それはあくまで美しいと感じることだけで満足していました。それをもっと深く理論づけて理解することの楽しさを発見しました。有難うございました。

▼審美・衛生・咬合・・・バランスのあるところに美がある。常々稲葉先生が言われているように、バランスのとれた治療が大切で有ることを再確認いたしました。

▼本日、ハーモニックオクルージョンに参加させて頂きましたが、今回で3回目位になると思います。参加された先生方で四国より考えている方や日本歯科大学6回生の方、若い方々の勉強には感心致しました。又、自分も負けていられない気持ちになりました。先週5月25日顎咬合学会の認定試験も終わり、平成26年度も半分になりましたので、目標をもって治療に取り組みたいと思います。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

今回、沢山感想をいただきとてもうれしいです。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

私自身、毎回新しい気づきがあります。聞くたびに日々の臨床への応用を思いついたり、学生時代に聞く、歯科医師になってから聞く、20代、30代、40代とそれぞれ感じることが違う、奥の深いセミナーだと思いました。

『美の追究』の内容は4年間かけて掲載された稲葉先生の審美の賜物だと思います。

とても1日では学びきれなかったと思いますが、ぜひ、今回プレゼントさせていただいた本を見直して、臨床に応用していただければと思います(^_<)-☆ 


2014年1月14日

2013年を締めくくる、学術大会が開催されました☆♪

沢山の先生方から素晴らしい発表をいただきました。

そちらに関しては、後日IPSGのサイトでご報告させていただきたいと思います。

今回は、特別講演をしていただいた、牧師の関根一夫先生のご講演の様子をご報告させていただきます(^_<)-☆ 

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今年の学術大会の特別講演は・・・わたしが中学生の頃から、30年来の友人でもある、牧師の関根一夫先生です☆♪ 

関根先生のプロフィールをご紹介させていただくと、

日本大学文理学部哲学科卒業

南オーストラリア聖書大学卒業

日本大学大学院文学研究科博士前期課程修了(哲学専攻)

東京コンピュータ専門学校校長

お茶の水クリスチャンセンター理事長代行などを歴任

現在、東北福祉大学感性福祉研究所研究員

医療法人社団信悠会木村クリニック理事日本臨床美術協会副理事長

ミッション・エイド・クリスチャン・フェロシップ牧師

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プロフィールをご覧頂いてもお分かりのように、彼はただの牧師ではありません。

コンピュータ専門学校の校長先生もされていたので、ITに強くまた、音楽家でもあるので、ギター、ウクレレを弾いたり作曲をしたりする、スーパー牧師なのです(^_^)

現在は、医療法人社団信悠会木村クリニック理事をされていて、鬱病の患者様、心の病気のカウンセラーとしても活躍されています。

そして、私の大事な相談相手でもあります。

患者様の悩みをどんな風に聞いてあげたらいいのか、などいつも的確なアドバイスをいただけます。

学術大会で、牧師さんのお話というのは、たぶん歯科界で初めての試みだと思います。

ですが、私は関根先生といつもお話をしていて、私たちの分野と非常に関係が深いとずっと前から感じていました。

先日、関根先生が診療に患者様としてみえたときに、(笑)

「IPSGの学術大会でお話していただいてもいい?」

とお願いしたところ、

「OK!」

と二つ返事で承諾いただきました。 

今回お話いただいた内容は、

『機能論的人間観と存在論的人間観についての考察』 

それは、コミュニケーションの土台のお話です。 

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彫刻家の金子健二氏、脳外科医の木村伸氏、そして関根先生と、認知症患者様のリハビリプログラムをたてました。

認知症の方々を介護している家族は、

●いつまでつづくのか。

●どんなに悪くなるのか。

●どう取り扱ったら良いのか。

という、苦悩を常に心に抱いています。

彼らの心のケアをどのようにしたら良いのかという、お話をいただきました。 

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そして、今回のテーマである、機能論的人間観、そして存在論的人間観についてお話をいただきました。

関根先生の抄録を読ませていただいたところ、かなり難しい内容で、何度読ませていただいても理解できなかった私でしたが、

彼のウィットに飛んだお話を交えてお聞かせいただいたため、会場にいらっしゃった全ての先生方を引き込んでしまいました。

機能論的人間観を否定せず、存在にこそ意味がある、存在論的人間観を添えることの大切さについてお話いただきました。

人間の脳は、行きたい、知りたい、仲間になりたいという指向性を持っています。

「いてくれてありがとう。」

「いてくれて嬉しい。」

という言葉は使われているようで使われていません。

いても良いという安心感、居場所を提供してあげることの大切さについて、関根先生自身が体験した話を交えてお話いただきました。

患者様に対しても同じです。

「大変でしたね。」

とひと言添えるだけで、安心感を覚えます。

他にも、子供を育てる、人を成長させるために非常に大切なお話をいただきました。

最後に、ある少年のお話をいただきました。

わたしは感激のあまり、しばらく恥ずかしいので我慢していたのですが、鼻水がでてきてしまったので、ハンカチで拭ったとたん、号泣。

わたしだけかな・・・と思ったら、会場にいるほとんどの先生方が、同じ気持ちでした。

20年続いた学術大会で、これだけの方がすすり泣きするような講演ははじめてです。

悲しい話で泣いたのではなくて、感激して泣いてしまうのです。

講演報告を記録しようと思って、PCの画面をみているのですが、涙で字がくもって、打てませんでした。

こんなこともあるのですね。

患者様への気持ちのケアの重要性を、一夫さんの今回のお話で、みんなが意識できたと思います。

学問の話も経営の話、患者様の心のケアはもちろん大切ですが、実は私たち自身の気持ちも、定期的に見つめ直す必要があるのではと感じました。

コミュニケーションの土台を関根先生から教えていただきました。  

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関根先生の『いてくれてありがとう』のメールマガジン配信ご希望の方は、ぜひ、関根先生に直接メールをしていただければと思います(^_<)-☆

pastor.kaz@gmail.com ←こちらが関根先生の連絡先です♪

感想なども送っていただけたら、とっても喜ばれると思います!

もし、このブログを読んでいただいた方で、関根先生配信のメールマガジンを受け取りたい方がいらっしゃったら、ぜひ、ご連絡いただければと思います。

わたしも、毎朝彼のメールマガジンで気づきをいただいています(^_<)-☆ 

特別講演終了後は、関根先生の周りに人だかりができるほど、先生方の心に響きました。

ご参加いただいた、先生方が心が一つになるようなお話をいただきました。

関根先生、そしてご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました!! 

2012年12月 7日

稲葉歯科医院、院長、稲葉由里子です。

2012年12月2日に当院顧問稲葉繁が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会、第19回『IPSG学術大会』 が開催されたので、ご報告させていただます☆♪

最後に私は、金髪のアフロをかぶって、登場するので、内容は難しいけど、サラッと読んでみてください^_^

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今回、日本歯科大学100周年記念館で開催されるにあたり、稲葉先生の元医局員の先生方に沢山協力していただいたこと、心より感謝させていただきたいと思いますm(__)m 

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トップバッターは、稲葉歯科医院勤務の佐藤孝仁先生です。

『二年目の歯科医師が稲葉歯科医院で勉強したら』

稲葉歯科医院に務めて半年がたち、気を付けている事は・・・・

女性ばかりの職場なので嫌われないようにする!!だそうです(笑)

今もそうですが、あまり診療する機会はありません。稲葉繁先生の診療のアシストがほぼ私の仕事の内容です。

しかし、先生の診療を見させていただき、きちんとした知識を学んでから診療をする方が、何も学ばずに経験だけを頼りにした診療より質の良い診療をできるようになると私は思います。

卒後二年で、こんな風に長い歯科医師人生を大事に考えているということがすごいなって思いました。

稲葉歯科医院では、顎関節症の問診、診査診断はすべて佐藤先生にお願いしています。

もちろん、今回の発表は完璧でした。

これからも、稲葉繁先生の歯科医師としての哲学を学んでいきたいと最後に伝えた、立派な発表でした☆♪

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そして佐藤孝仁先生のお父様でいらっしゃる、佐藤孝明先生の発表です。

発表前・・・

「もう緊張しちゃって、まいっちゃうな~」

とおっしゃっていたのが、ウソのよう。

まるで、大学の教授のようでした(笑)

『稲葉先生との出逢いについて』

一応台本をお持ちのようですが、先生がお話しされたいことをそのまま自由に表現されているようにお見受けしました<(_ _)>

若い先生方に対して、これから楽しい歯科医師人生を送るためにぜひIPSG、稲葉繁のもとで勉強をすることをおすすめしたい。

とおっしゃっていただきました。

そして、大切なことは

「TPPではなくて、TTPなんです!!」

TTP?なんだろう・・・と思っていると、

「徹底的にパクる。徹底(T)的(T)にパク(P)る」

と極意を教えていただきました^_^;

そして、石原明先生の著書「すべてが見えてくる飛躍の法則~ビジネスは三人称で考える~」

の三人称目線の大切さをお話しされていたのは、さすがだなって思いました。

患者様を治療や義歯の設計をするとき、

「稲葉教授だったらどうやって考えるのかな」

っていつも三人称目線になって考えるようにするとおっしゃっていました。

佐藤先生はもちろん沢山のテレスコープ症例をお持ちです。

ある患者様のお話し、値段が少し高いなと思われたそうですが、

お孫さんから「おばあちゃんの歯が素敵!」

って言われた瞬間、値段は忘れてしまったそうです。

そういうことなのですよね。

今回佐藤先生から、沢山の歯科哲学を教えていただきました。

そして、この日のために新調したスーツがとてもお似合いでした(^_-)-☆

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続いて飯塚会長の

『歯科医が行う口腔ケアー』

もうすでに飯塚会長の講演を聞かれている先生も多いかと思います。

今回、あ、そうだったんだ。

ってはじめてわかったことがあります。

飯塚先生のお母様が亡くなる前の2年間胃ろうをつけていたということです。

お母様へその間必死で口腔ケアを行っていたそうです。

きっとこの時、医科の口腔機能や嚥下のリハビリが欠けていること実感されたのだと思います。

年々介護認定者が増え続けています。

1000万人の要介護高齢者の口腔リハビリは誰が行うのでしょうか?

歯科医師過剰と言われていますが、はっきり言って足りないぐらいです。

総予算は限られています。

その中には口腔リハビリは全く考えられていません。

口腔機能が回復して食欲がでれば体力もついて免疫力がアップし、QOLも上がるというのに・・・

嚥下機能を深く理解しているのは歯科医ですし、これから様々な施設、団体に啓蒙していきたいと思います。という力強い言葉がありました。

そして、最後にラビリントレーナーのエステ版、『頬麗美人』 

の宣伝もありました(^_-)-☆ 

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続いて、歯科工房OKABE、総義歯実習コースでは稲葉先生の右腕となり活躍していただいている技工士の岡部宏昭先生です。

『技工士からの提唱~技工士の現状と今後~』

日本国内の歯科技工士の実態に私たち歯科医師はきちんと向き合う必要があると思います。

およそ10年以内に爆発的に技工士が減少すると予測されます

なぜ減り続けるのか

技工士の平均年収380万円といわれています。(本当はもっと低いかもしれません)

時給1490円

月収29万円

ほとんどのラボが残業をつけていない

そして、実は残業時間100時間ぐらいはしています。

資格があるのに、この状態だと、どんどん離れてします。

若い技工士が離職してしまうのは、当然といえるのでは・・・

現在、補綴物の海外発注が急増し、国内のラボは自費の激減により倒産が相次いでいます。

補綴物の海外発注が弊害になり値崩れ、質の低下をおこしているのです。


●技工士の平均寿命は63歳
欧州では歯科技工士の塵肺率が13%というデーターがとられているそうですが、基準も対策も定められていないのが現状です。

●長時間労働による過度の睡眠不足

●時間に追われながらの作業の連続による強度のストレス

●高い率の肝機能障害者と肝炎発症者

●規則ただしくない日常の連続

ようするに、技工士は歯科医からの分配で成り立っている川下産業である

という、技工士の現状をお話しいただきました。

稲葉先生からのコメント、

「人の命を犠牲にして自分が生きてるなんていうのは、恥ずかしい事。技工士も国から統制されていたものをそのままやっていたら苦しいんです。」

「日本の技工士レベルは実はとても高い。保険の仕事とは離れ、IPSGでは、技工士としっかりと連携をとり、安全でストレスなく、質の高い仕事を目指していきましょう。」

ということでした。

技工士減少問題はとても深刻です。

IPSGには認定技工士制度がありますが、これからも自費診療専門の技工所の育成に携わっていきたいと思います。

でないと、IPSGの会員の先生方は困ってしまいますから((+_+))

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そして、IPSGに入会して15年の太田裕明先生です。

『咬合についてきっと皆さんが知りたいこと』

「咬合学」について太田先生ご自身が悩んできたことを、今回先生方に理論的にお話しをしてくださいました。

悩まない咬合紙の使い方について、なるほど・・・って納得です。

歯に対する脳の感度は、10ミクロン程度を感知するそうです。

ということは、咬合紙よりも薄いです。

全体を噛み合わせた時、咬合紙をどのように読み解くか、そして削る量はどのくらいかということを詳しくご説明いただきました。

中心位で力の抜けない患者様への対処方法、先生も苦労されたとおっしゃっていましたね。

ぜひ、試してみてくださいね。

フェイスボートランスファーも、正中が1㎝ずれたら、どれだけ模型がずれてしまうかというお話しをいただき、なんとなく恐ろしくなりました((+_+))

ポーセレンの破折がなくなる方法など、すぐに役立つ情報盛りだくさんでした。

太田先生のお話し・・・簡単・・・なようで、奥深く、難しかったです。

後日、太田先生にQ&Aのコーナーでお答えいただこうと思いますので、ご安心を☆

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2010年IPSGに入会された木谷光輔先生

素晴らしい経歴をお持ちなのですが、今回、所属学会の数もすごいということがわかりびっくりしました。

『IPSG研修会(稲葉・先生)との出逢いにより、得たもの失ったもの』

という少し過激なタイトルでした。

先生は、紆余曲折を経て、稲葉先生にたどり着きました。

日本の教育制度は、国家試験対策ばかりです。

いつ・どこで・何を・誰から学ぶのかはとても大事な事です。

木谷先生が稲葉先生に出会う前の総義歯や咬合に対する悩みなどをお話しくださいましたがその中でも

テレスコープの悩みというのがありました。

テレスコープの悩み

  • 先代からコーヌスクローネを学んだ。
  • そのコーヌスは日本式コーヌス。正統派コーヌスではない。
  • 15年症例・20年症例もザラだったが、そうではない症例もまた少数ながらあった何故?
  • 歯頸部歯肉の退縮が生じているケースばかり。
  • 設計に疑問があったが、学びの場がなく、書籍も絶版ばかり。まさにロストテクノロジー。

そこで、出会ったのがIPSG会員、故岡部俊一先生の講演です。

リーゲルテレスコープを紹介され、もとを辿ったら、稲葉先生だということを知りました。

それ以来、IPSGのすべてのセミナーを受講されています。

そして、実際治療を行い、喜んでくださっている患者様の動画をみさせていただき、、改めてテレスコープシステムはすばらしい技術だなと思いました。

その他、木谷歯科医院で行われている感染予防対策についても、お話しいただきました。

木谷先生は、とてもお話上手だということがよくわかりました。

もっと聞きたいと思うほどの情報量をお持ちでした☆ 


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10年前に、稲葉先生の1年コースに参加し、今では中心位におけるフェイスボートランスファーを使ったCRマウントをしなければ、インプラントのみならず、怖くて自費診療を行えないとおっしゃる、大津義重先生です。

今回は、顎関節症の治療に特に力を入れていらっしゃる大津歯科医院で、稲葉先生に指導頂いた方法で診査・診断し治療をした結果、改善された症例を動画で見せてくださいました。

3つの大学病院で治療を受けても全く改善されなかった患者さんで、ぜひ、自分のような患者さんを減らしたいので、顔や名前を公開していただいても結構です。

とおっしゃって、治療前から治療後の感想の一部始終をじっくり拝見することができ、大変勉強になりました。

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IPSG副会長、岩田光司先生は

『2012年咬合アドバンスコース ダイジェスト』

を解説してくださいました。

さすが、完璧な発表でした。

 9名限定のこの実習は、DVDで撮影もされなかったシークレットライブ実習です。

一部をご覧いただきましたが、咬合について、こんなに適切で確実な診査・診断・治療計画を勉強できるセミナーは他にはないと思います。

『咬合診断アドバンス4日間実習コース前半』

『咬合診断アドバンス4日間実習コース後半』

IPSGサイトでもセミナーの模様をご紹介させていただきましたので、よかったらご覧ください。

岩田先生のすごいなって思ったことがあります。

「15年稲葉先生のアシスタントをさせていただきましたが、今回も沢山の事を新たに学ばせていただくことができて、大変勉強になりました。」

とうれしそうにお話しされていたことです。

岩田先生は本当に素晴らしいなって思いました^_^

 

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今回の特別講演は、歯科医師と医師のダブルライセンスをお持ちの金子雅史先生です。

『もう一度見直そう!~日常臨床の中の悪魔~』

歯科医療は一人の医師が行う医療行為としては、非常に幅広い範囲を要求され、他の医科分野では類を 見ない医療であるということを忘れてはなりません。

とお話しいただきました。

私たち歯科医師は観血処置が非常に多いです。

医科の一般開業医はほとんどが非観血的で、たとえば小手術でも全身麻酔下で行われます。

●一般歯科診療室では、モニターも酸素も蘇生に用いる薬剤やキットがない

●モニタリングもしていない

●患者様の状態の把握ができない

●急変しても何がおきたのか不明

●どう対処してよいかわからない

など、様々な問題があります。

そのような時どうしたらいいか・・・

もちろん、モニタリングも酸素も必要ですし、沢山必要な事はあります。

でも、とにかく。

『意識がなくなったらとにかく胸を押す!押す!押す!そしてAEDをかける』

あたふたせずに119番して胸骨圧迫です。

心臓突然死で亡くなる人の数は6万人
(交通事故死5000人以下)

電気ショックが1分遅れると救命率が10%低下します。

歯科医院には必ずAEDが必要だと感じました。

ということで、実習風景です(^_-)-☆

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先生は軽々圧迫しているように見えますが、結構これが重いんです((+_+))

今回株式会社セキムラの方にも沢山ご協力いただきました。

金子先生と、とても息が合ってました^_^


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「これ、10分もやってたら、こっちが心肺停止だよ。」 と大津先生(笑)

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でも、実習は楽しいです☆

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AEDは使い方を一度経験しておけば、ナビゲーションされているので、大丈夫です!

深刻だけど、楽しい特別講演、金子先生、本当にありがとうございました。

先生は医師であり、歯科医師であるからこそ、啓蒙できる大事なお話しを沢山いただきました。

これからも色々な事をご教授頂きたいと思います。

さてさて、

ここからはIPSG望年会です。

(IPSGでは忘年会ではなく望年会と書きます)

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今回は稲葉先生の退官パーティーの時にお願いした、ドイツ民謡のグループ、エーデルワイスに演奏をお願いさせていただきました☆

日本でも、ドイツのビール祭り、オクトーバーフェストなどで、演奏をされたり、全国各地でご活躍のグループです。

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乾杯はIPSG名誉会員の田嶋紀一郎先生です。

素敵なメッセージをありがとうございました☆


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お料理も豪華でした♪

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金子先生と、若手技工士のホープ中沢さんです^_^

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そして、豪華賞品のくじ引きです!!

子どたちも鈴を鳴らしたり、景品を渡したりお手伝いしてくれました^_^

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望年会参加者で記念写真。

「ゆりちゃん、ここでいいんじゃん。」

ということで、金髪のアフロヘアーをかぶった異色な人は、私です^_^;

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田中歯科器械店の 毛利社長と、私と事務局長です。

私は毛利社長のファンなので、大感激です。

ということで、今年を締めくくるIPSGの学術大会も無事終了しました。

これで、来る年も気持ちよく迎えられそうです(^_-)-☆

ご参加いただいたIPSG会員の皆様、スタッフ、関係者の方々、本当にありがとうございました!!

2012年1月 5日

こんにちは。

IPSG事務局の稲葉由里子です。

2011年12月18日IPSG学術大会が開催されたのでご報告したいと思います^_^

会場は、私の母校である日本歯科大学病院の8階講堂です。

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こちらは、IPSG顧問の石原明先生の特別講演を聞いている模様です。

歯科医師、技工士、衛生士、歯科関係者など90名の方にご参加いただきました☆

今までこじんまりと開催していた学術大会、こんな大きな会場は初めてです。

それぞれ、とても素晴らしい発表をしてくださった先生方ありがとうございました。

今回残念ながらご参加いただけなかった先生にも、どのような雰囲気だったかお伝えできればと思います。

下手な文章ですが、ご一読いただければ幸いです。

最初に発表いただいた先生は、日本歯科大学卒業後、稲葉歯科医院山吹町で勤務されていた関根淳先生です。


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現在、栃木のご実家で関根歯科医院に勤務されています。

今回は稲葉先生から学んだ「包括歯科医療」をどのように栃木で実践されているかということを発表していただきました。

上下顎同時印象による総義歯の症例は素晴らしかったです。雷おこしが食べることができる総義歯なんて、びっくりです。(@_@;)

稲葉先生から学んだ事はテレスコープシステム、エンドなど幅広く、それぞれ関根先生がどのように実践されているか報告がありました。

"根管治療は根管病巣と根管病変の違い"について稲葉先生から最初に習い、

"テレスコープは先のことまで考えると"いう大変重要なことを教えていただいた。」

とお話しがありました。

その他、アメリカのマイアミで開かれたレーザー学会の報告も大変興味深いものでした。

レーザーの原理、アインシュタインのエネルギーの誘導放出、レーザー発振など、わかりやすく説明がありました。

 

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歯科医師である奥様とお子さんも一緒に勉強です(^-^)

お隣は日本歯科大学病院マタニティー歯科の児玉美穂先生☆

次の発表はIPSG会長の飯塚能成先生です。

昨年に引き続きラビリントレーナーについて発表をいただきました。

飯塚会長は、歯科医師に限らず、介護士などたくさんの方にラビリントレーナーの効果を伝えています。

先生の膨大な症例には皆さんとても驚かれたのでは。

IPSG会長として、とても自信に満ちた発表でした。 

とても素敵でした^_^

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ラビリントレーナーは口腔周囲筋を鍛えることができます。

筋肉トレーニング器具であり、MFTの訓練器具です。

今回勉強したことは、お伝えできないくらいたくさんあるので、飯塚会長のセミナーを企画し、詳しくご報告させていただこうと思います。

口腔トレーニングは全身運動、 そして頭を固定しないと嚥下は難しいということもわかりました。

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飯塚会長ご自身がモデルとなり、正しいラビリントレーナーの使用方法を写真や動画を用いて説明してくださいました。

これまたびっくりしたのですが、口角を下げて嚥下することって難しいのですね!(@_@;)

ラビリントレーナーを使用した後は深呼吸をして上の写真のように笑顔で口角をしっかり上げ、呼吸することが大切だそうです。

エステ効果があるというのは本当ですね☆

飯塚先生の発表の中で、脳血管障害の失語症(失行症)の方がラビリントレーナーによって、その日のうちに舌が上がるようになり、嚥下ができるようになった症例。

そして、訓練の結果、

「食べたい」

と言葉を発することができた動画は、涙がでました。

学術大会で泣くなんてはじめてです。

脳まで刺激を与えることができるのですね。

要介護高齢者のラビリントレーナーの効果についてもお話しがありました。

その他にもラビリントレーナーによって食べる喜びが回復し、胃、腸を整えることができます。

結果、排せつも教えることができるようになったそうです。

声がだせなくなった人が声を発することができるようになったりと、もうびっくりするような内容ばかりでした。

発案者である稲葉先生、飯塚会長がここまでたくさんの症例から結果をだしていただいて、感謝すると同時に一番びっくりしていることかと思います。

飯塚会長のラビリントレーナーのセミナー、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

続いて茅ヶ崎で開業されている奥山千恵先生の発表です。

実は、寸前に発表するパワーポイントのデータが飛んでしまい、急いで作り直しをしました。

にもかかわらず、とても素晴らしい発表だったと思います。

奥山先生は、とてもお洒落でかわいい先生です。

発表内容は

「義歯が体に及ぼす影響について」・・・・

このギャップがまたいいです☆♪


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「義歯を新しくしてから、よく眠れるようになりました。」

「以前より鼻の通りが良くなったんです。」

という言葉を患者様からいただくことが多くなったという奥山先生がご自身の患者様のデータをまとめてくださいました。

義歯の有無と脈拍、酸素飽和度の関係や顎の位置の違いと脈拍、酸素飽和度の関係など、わかりやすくご説明いただきました。

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義歯を入れることの大切さを奥山先生が証明してくださいました。

◆義歯を外したときよりも義歯装着時のほうが脈拍が低下

◆旧義歯に比べ、新義歯のほうが脈拍が低下

患者様の中には義歯をはめていることで血圧が安定したという方もいらっしゃるそうです。

飯塚会長のラビリントレーナーもそうですが、私達は全身を管理しているということをしっかり意識させていただいた奥山先生の発表でした。

奥山先生、データとんでしまいましたが、大事なことを気づかせていただきました。

ありがとうございました^_^

昼の休憩をはさみ、KaVo社公認 CAD/CAMEverestインストラクター、技工士の市川俊也先生の発表です。

 

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私、あまりいいカメラを持っていないし、カメラに詳しくないのですが、このショットはかなりお気に入りです(*^^)v

市川先生は、平成3年、「コーヌスクローネ・リーゲルテレスコープコース」を稲葉先生から受けています。

今回は「ジルコニアを使ったオールセラミックスの臨床について」お話しいただきました。

市川先生、ジルコニアを使ったテクニックを沢山お持ちのはずなのに、ご自分のテクニックについて、あまり触れられませんでした。

器械がものを作るというのではなく、患者様の心を引き出して仕事をすること大切。CAD/CAMはひとつの道具にすぎない。意思をもったドクター、衛生士、技工士が与えるもの。これはどんな技術が進歩しても変わらない。

市川先生のこのメッセージで、IPSGの会員の先生方、みんなファンになってしまったと思います。

テクニックを超えた人にしか語れない内容でした。

患者様の人生を豊かにするために補綴物を作るというミッションをお持ちです。

そんな市川先生、なんと昨年から歯科衛生士学校に通っていらっしゃるそうです。

なぜかというと、一本の歯の大切さを知りたいからだそうです。

患者様の歯肉の厚み、免疫力すべてを考慮して補綴物を作ることができたら・・・・なんてなかなか言えるものではありません!!

そして自分で作った補綴物をメンテナンスしたいそうです。

私達歯科医師もそのぐらいの意識を持って患者様に接することの大切さを市川先生から今回教えていただいたと思います。

本当にありがとうございました。

そして、次にIPSG副会長、岩田光司先生の発表です。

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丁寧な診査診断に沿った、素晴らしい臨床例の数々をみせていただきました。

患者様の生の声を動画で流していただいたのですが、義歯の重要性を再確認しました。

「噛む喜びは歯が無くなった人にしかわからない。」

「噛めて、飲み込めて、あー美味しかった!という感覚があれば生きている価値がある。」

という生の声に、私達歯科医師の存在価値を高く感じることができました。

咬合診断の重要性、咬合診断の適用についても細かく説明をいただいたのですが、やはり一日セミナーをしていただかなくては足りないぐらいの内容でした。

患者様に対しても、岩田先生は、咬合診断を受けることでどのようなことがわかるのか。ということを伝える説明用の紙があるそうです。

とてもわかりやすく、患者様に親切だなと大変勉強になりました。

続きまして、オーストリアドナウ大学でマスターを取得された田嶋健先生

カメラを向けると必ず笑顔。

さすがです。

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「オーストリアナソロジーを応用した機能矯正治療Ⅱ級骨格症例へのアプローチ」

とても難しい、ハイアングルクラスⅡの症例を、細かい丁寧な分析により治療した症例をみせていただきました。

私にはとてもハイレベルすぎて、なかなか理解ができませんでしたが、このような患者様が来院した際には田嶋先生にお願いするのが一番いいな・・・と感じました(-_-;)

 
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細かい咬合分析による治療例の中でも、開咬症例、骨格診断で問題点を抽出した症例は素晴らしかったです。

日本でシークエンシャルオクルージョンをこんなに丁寧に伝えることができるのは田嶋先生だけではないでしょうか?

改めてゆっくりお話しが聞きたいです☆♪

田嶋先生ありがとうございました。

休憩をはさんで、IPSG顧問石原明先生の特別講演です。

たぶん、大学病院の講堂で経営コンサルタントの先生に講演をいただくのは初めてだと思います。

「IPSGで習得した技術をバランスよく歯科の経営(売り上げの向上)に直結させるために」

ということでお話しをいただきました(^-^)

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稲葉先生の目指す志の高い医療とそれを実現するための無理なく収益が上がる理想的な医院経営の確立のイメージを事例をあげてお話しいただきました。

IPSGの会員であることで、収益も生まれるということはとても大事な事だと思います。

お金がないと、人間やはり気持ちが歪みます(-_-;)

患者様にもやさしくなれないかもしれません。

先生の講演の中で、

「最強のビジネスモデルは何か?」⇒「誰かが何かをすることで、発生し続けるマーケットにサービスを提供すること」だそうです。

例えば、

◆携帯電話が売れる⇒携帯ストラップが売れる

◆英語が必須となる⇒英会話スクールが流行る

◆スマートフォンが売れる⇒スマートフォンの修理屋さんが大盛況

と、いう例をだしていただきました。


さすがと思ったのですが、石原先生はそれを歯科業界に上手に当てはめて説明をしてくださったので、とても腑に落ちました。
 
「歯科業界最強のビジネスモデルとは?」
 
◆保険治療の問題点⇒結果として顎関節症が量産される
 
◆インプラントの盛況⇒問題点の露出、結果不安になる患者さんの増加により何パーセントかの患者さんは痛くない治療としての入れ歯に興味を持つ
 
歯科業界最強のビジネスモデルにIPSGはピッタリ当てはまりますね(^-^)

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そして、今後のIPSGの方針についてもお話しいただきました。

◆IPSGは今後の歯科業界の発展のためにより高度な治療を目指す会員のための会とすること。

◆歯科マーケットによるIPSG会員の優位性を担保するために会員数は限定250医院にとどめる。

(※会員数が250名に達した場合、新たに入会したい方は順番待ちとして、退会者が出た場合にのみ参加を認めることとする。)

ということなので、高度な治療と収益性の高い経営を目指す方は入会はいまのうちです☆

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石原明先生、患者様の立場で、私達歯科医師に対し、アドバイスをしてくださいました。

とても大切なことだと思います。

私がおもしろいな。と感じたことは、

咬合調整のことを

「かみ合わせをチューニングする。」

とおっしゃっていたこと。

「フェイスボートランスファーにワクワク感を感じる。」

というのも初めて聞きました。

初めてフェイスボーを受ける患者様は鼻下点の棒とかに興奮されるようです(^_^;)

顎関節症の治療の心構えについても、石原先生、完全に把握されていました。

私達は質の高い治療を希望される患者様にきちんとその空間を提供することも大切なんだな。

と感じました。

学術大会であまり、笑うということはないのですが、石原先生のお話しはおかしくて、みんな大笑いしてました。

ずっと難しい顔をしていたので、最後に楽しいお話しを聞かせていただいてよかった思います。

今回、テレスコープシステムのプレゼンツール、アニメーションの発表もありましたが、その活用方法についても少しお話しいただきました。

テレスコープを説明するのは言葉だけでは大変難しいです。

今までテレスコープシステムが広がらなかった理由は、患者様に説明するツールがなかったということもあったかと思います。

この動画があれば一目瞭然です。

石原先生の解説とテキストをセットで販売する予定です(^-^)

それに加えて、稲葉繁の今までのテレスコープの文献をまとめた本も作りました。

「テレスコープシステム」への知識・技術をさらに磨いて患者様に結果がだせるように広めていきたいと思います。

会員の先生からも

◆臨床と経営の融合が素晴らしかったです。

◆石原先生のお話にはわくわくしました。 内容が盛りだくさんの講演では時間が足らずまたの機会をお願いします。

など、沢山の感想もいただきました☆♪

あっという間の一日で頭がいっぱい回転しました。

先生方の臨床のさらなる発展にぜひ、役立てていただきたいと思います。

ご参会いただいた先生方、本当にありがとうございました。

その後IPSG望年会(IPSGでは忘年会を望む年の会といいます(^-^))が開催されました☆♪

私の友人の関係で、ジャズボーカルのシンガー村上碧梨さん、期待を裏切らずとても美しかったです。

 

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そして、こちらどなたかわかります?
はい、稲葉先生の総義歯の右腕として活躍されている岡部宏昭先生です。
どうやらこちらが本業だったようです。
 
 

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岡部先生のあのお腹は全部トランペットを吹くための腹筋なんです。

ということも判明しました(笑)

 

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お食事もとっても美味しかったし、先生方にとても楽しんでいただけたと思います。

最後に協賛いただいた、田中歯科器械店、KaVo社から提供いただいた、豪華賞品のくじ引きがありました。

くじを引いてくださった方は、こちらの方です!!

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稲葉先生の孫のさやちゃんです。

今回の学術大会開催にあたり、全面的にバックアップしてくださった、CKplatの櫻井さん、渡部さん、本当にありがとうございました。

おかげでとても素晴らしい学術大会を開催することができました。

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IPSGのお手伝いをしてくださっている渡部さんからも一言ご挨拶いただきました。

もう、IPSGのアイドルです(^_-)-☆ 

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最後にIPSGが更なる発展を遂げるように、だんだんよくなる三三七拍子で締めました。

稲葉先生、

「今回は僕がしゃべる出番がなかったから、もっとしゃべりたかった。」

と言って最後に挨拶をしました。

今年は本当にいろいろありました。

ご参加いただいた先生方に感謝申し上げると共に、新しい年が皆様にとって素晴らしいものとなるように心からお祈り申し上げます☆♪

2010年12月21日

2010年12月12日、IPSG恒例の「学術大会」が盛大に開催されました☆
 
12月も半ばお忙しい中、65名ものたくさんの先生方にお集まりいただき、ありがとうございました!!
 
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今回の学術大会、それぞれの内容が非常に濃く、私も記録をするのを忘れてしまうぐらい集中して聞いてしまいました。

参加してくださった先生にも十分ご満足していただいたことと思います。

そして発表してくださった先生、本当にありがとうございました!!
 
明日から使えるような方法を提案をいただいたり、今まで疑問に感じていたり、難しくなげだしていたようなケースでも
「私でもできる!!」 「はやくやってみたい☆」
という気持ちにさせていただいた発表ばかりで非常に充実したものでした。

先生方の発表を聞きながら私が感じた気づきを、私のtwitterで感じていただけると思います。

http://twitter.com/#!/yuriakubi←ココぽちっと押してくださいね。

慣れないFacebookでも少しコメントさせていただきました。

http://www.facebook.com/?ref=home#!/yuriko.inaba1←よかったら「いいね!」ボタン押してコメントしてくださいね。

本当はUstreamでの配信も考えていましたが、やはり学術大会です。

配信により発表する方が内容を控えてしまわれるのではと思い、やめました。
 
そのかわり、IPSGのこのサイトでお一人づつ詳しくお伝えしていきたいと思います!!
 
最初に発表してくださったのは、オーストリアのウィーン大学に7年留学していた田嶋健先生です。 シュラビチェック教授の右腕として活躍されていました☆
 
 
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「オーストリアナソロジーを応用した矯正学的咬合治療の可能性」
 ということで、咬合理論に基づいた矯正治療について、田嶋先生発表していただきました。
 
お話の中で、オーストリアと日本の歯科大学の違いは自分の意思をどうやって伝えるのかという自己主張の授業があるそうです。日本の歯科大学にはありませんね!
ドナウ大学でマスターオブサイエンスを取得、3年間厳しい勉強を乗り越えた田嶋先生、自己主張をしっかりしてきたことにより得たタイトルなのでしょうね。
ドナウ大学で実際の患者さんの臨床例もいくつかだしてくださいました。
すごい診査診断治療計画でした。このくらいやれば結果は目に見えていますよね。
貴重なお話ありがとうございました!!
 
また、田嶋先生のセミナー来年予定しております☆
ぜひ、参加してくださいね!!
 
続いて、IPSG副会長の大石暢彦先生の発表、
 
「治療中心の歯科医療から予防中心の医療への脱却」
 

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大石先生は乳幼児から高齢者の予防の大切さについて順序だてて丁寧に説明してくださいました。

例えば、大石先生が使っている予防のツールはやはり乳幼児には母乳育児、お母さんの予防として、ミュータンスコントロールの意識は大切だと教えてくださいました。

ミュータンス菌の感染の窓は1歳半からだからです。

Duraphatの効果についても、わかりやすくお話いただきました。C0の歯に対して、サホライドにかわり、予防効果があり、水で固まるので、泣き叫ぶ子供でも比較的簡単に塗布することができることなど、明日にでも使える内容ですね。

高齢者に対しては、稲葉先生の予防補綴を実践されていました。さすがです!!

そして、印象的だったことは、広告宣伝費っていろいろありますが、大石先生は歯ブラシをプレゼントすることだそうです。

なるほど、そういうアイデアもあるのですね!!

インターネットやチラシよりも効果があるかもしれません。

大石先生ありがとうございました!

 

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「口腔機能訓練器具ラビリントレーナーを用いた症例」同じくIPSG副会長の飯塚能成先生の発表です。MYOFUNCTIONAL THERAPY の一つのツールとして素晴らしい効果を得られた症例です。

嚥下運動をする時の喉頭蓋を鍛えるものがラビリントレーナーです。高齢者の嚥下機能の改善回復し、誤嚥を予防できます。高齢者になって舌圧が下がると口呼 吸になりやすくなるのを予防することができます。などの介護予防のほか、口の周りの筋肉のエステ効果もあるというお話をしてくださいました。

そして、赤ちゃんがおっぱいを吸う力は顎の発達を促進されることは知られていると思いますが、哺乳瓶によってはその力の50分の1の力しか使わないでミル クを飲めてしまうそうです。一番よいとされているNUKでさえも20分の1。母乳はすばらしさについても再確認しました!!

高齢者はよくむせます。ラビリントレーナーは、鼻呼吸になりむせ予防ができるほか、脳血管障害の発音障害をなおすこともできるのです。舌痛症にも応用ができるすばらしい道具です。

口呼吸や舌突出癖により起こる症状は、口臭、舌痛症、前歯の歯肉炎やカリエス、発音障害、咽頭炎、気管支炎、顎関節症、首や肩こり、猫背、膝の痛み、腰痛、口内炎などです。

こんなにすばらしいものだったなんて、知りませんでした。

開発した稲葉先生本人が一番びっくりしているのでは・・・・(笑)

飯塚先生って本当に私がいうのもなんですが、おちゃめでユニーク。みんなに好かれるタイプです。こんな方がIPSGの副会長であることを誇りに思います。

 

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日本初のドイツマイスターの大畠一成先生の講演です。

「時代に即した歯科技工の技術と知識」

すべてKAVO社でそろえた大畠先生のラボ「Gross」 たくさんの器械が置いてあるので、ビルが傾いてしまうかもと心配になるぐらいだそうです(笑)

そしてEUにおけるCAD/CAMの需要についてお話いただきました。

EUでのCAD/CAMの需要驚くほど伸びているそうですが、歯科以外に頭蓋骨インプラントなどの分野があることが理由のようです。すばらしい写真をみさせていただきました☆

欧州を中心にパラジウムや銅のアレルギー反応の問題が大きくとりあげられているようですが、口の中に金属を入れる、責任を私たちはもっと考えないといけないと痛感しました。

ハイブリッドレジンについてはどうなのでしょうか。とうところは気になります。なぜなら、テレスコープではとても大切なものだからです。今回、みせていただいたのは、セラマージュです。ハイ ブリッドでもセラミックに匹敵するぐらいの色調がだせるのですね。来年一月の「歯科技工」に詳しく論文だされるそうです!!

最後に先生の娘さんのすばらしい歯をみせていただきました。大畠先生ありがとうございました!

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続いて、関聖生先生の「インプラント上部構造の適合精度の向上をめざして」インプラントの上部構造にリーゲルテレスコープという症例です。

IPSGのたくさんの先生が関先生のところに技工をお願いしていると思います。

インプラントの上部構造にリーゲルテレスコープ。すごい豪華というか、どんな方がこのような治療をされるのかしら、とちょっと思いましたが、すばらしいです。 リーゲルテレスコープが修理ができるという特徴があることから、インプラントにも最適ですね☆すごいです!

予後についてもこれからしっかり追っていく必要がありますね。

関先生、前回の顎咬合学会でもすばらしい発表をされていました。今回、たくさんの先生方からの強い希望があり、お話しいただきました。

本当にありがとうございました。

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岡部俊一先生、「患者様に優しいインプラント治療、リーゲルテレスコープシステムをインプラント上部構造に応用した臨床」です。

岡部先生はオゾン水による感染予防を徹底しています。印象材もオゾン水はほとんど寸法変化がないそうです。麻酔の専門医でもあるので、インプラント治療も全身管理がきちんとできるのですね。

感染根管があるからすぐ抜いてインプラントではなく、できるだけ残してどうしてもの場合のみ抜歯してインプラントをするのだそうです。岡部先生は歯内療法の平井順先生のインストラクターでもありますし、根管治療もとても上手です。

大石暢彦先生のtwitterのコメントの中で、

「岡部先生の長期機能テレスコープ症例見せていただきました。どのケースも学会発表レベルのフルマウスリハビリ症例圧巻です。同じくテレスコープ臨床をやっているものとして、安心と勇気をいただきました。 」

とありましたが、本当にその通りですね☆

岡部先生はやり始めたことはすべて極めてしまう方だと思います。

なんと、ワインのソムリエの資格もおもちです☆♪

スタッフ全員を10日間イタリア旅行に連れて行かれたそうです。すごいですね☆うらやましい!

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本日の特別ゲスト、北原信也先生です☆

銀座でNOBU DENTAL OFFICEを開業されていて、SJCDの理事もされています♪

先生のオフィス歯科医院っぽくないですね。

なるほど・・・・と思った事は、アメリカ人は歯が一本ないということは、指が一本ないぐらいの感覚だそうです。その意識はやはり、私たち歯科医の啓蒙がやはり足りていないところかもしれません。

まだまだ、私たちは患者さんに伝えていないことがいっぱいあることに気づかされました。

なんというか、北原先生のお話って華やかなんですよねー☆芸能人の患者さんも多いし、みてるだけで楽しいのです♪

北原先生、お忙しい中本当にありがとうございました☆

ぜひ、IPSGにも遊びにいらしてくださいね。

本当に充実した学術大会でしたが、参加してくださったほとんどの方がこの後の望年会へ参加いただきました。(IPSGでは忘年会ではなく望む年の会ということで望年会と呼んでいます☆)

今年は、ホテルでの望年会を開催し、ゲストにマジシャンアレスを呼んでマジックショーが開催されました。

マジシャンアレス、期待を裏切らない相当おかしい時間をありがとうございました!!☆

かなりの盛り上がりに会場の中は、常に笑っている状態でした !

そして最後に彼、必ず感動するメッセージを話すんですよね☆
 
それは、私たち歯科界にとって、すごくするどいメッセージだったりするのでびっくりします。
     

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「今日、一日本当にありがとうございました!!乾杯☆♪」


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右から、IPSG副会長の飯塚能成先生、北原信也先生、林博之先生です。楽しそうですね(^▽^)/


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今回、協賛いただいた田中歯科器械店の毛利社長も登場しました!!

 
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マジックショーでこんなに笑えるって一体どんなマジックだか気になりますよね!!

お腹が痛いほど笑えること保証します。とお伝えしていたのですが、その通りになりました☆



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こんなかわいいゲストも舞台に立って頑張りました!!

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今回、小さなお子様の参加もたくさんあり、とってもにぎやかでした☆

 

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最後にアレスが、誰でも簡単にできるマジックを教えてくれて、東倉先生、これから忘年会も多いし、頑張ってくださいね(笑)

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稲葉先生とアレスはお互いを「シゲレス!」「アレス!」と呼び合うぐらい仲良しです。

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そして、最後に協賛してくださった田中歯科器械店KAVO社が豪華景品を用意してくださり、くじ引きをしました。 一等賞は大石暢彦先生☆

大畠一成先生のANTERIORESです!よかったですね☆

とても楽しかった今年の学術大会も、会員の先生方の支えにより盛況に終えることができました。

本当に感謝いたします。

来年もさらなる発展のためにスタッフ一同がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします☆

 

2010年9月16日

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2010年8月29日、IPSG.Jr.の会が開催されました。

今回は、はじめての試みでUstreamでインターネットから動画配信をしました☆

http://www.ustream.tv/channel/ipsg-jr-meeting←ココぽちっと押してくださいね。

twitterでも解説しながら私も楽しく参加させていただきました。

http://twitter.com/yuriakubi

うまくできるかどうかわからなかったので、あまり告知していなかったのですが合計視聴者数は180名。びっくりしました!

IPSG.Jr.の会は、若い先生のミニ学術発表会で、気軽に参加できて意見交換ができる場です。

今回とてもたくさんの方から申し込みがありました。

ありがとうございます☆♪

この写真は稲葉歯科医院、山吹町に勤務している関根先生です。

 

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大石名誉会長の特別講演です。独自のブラッシング方法についてわかりやすく動画で説明してくださいました。

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開業5年目の岩田光司先生。全顎の症例など4症例を発表されて、完璧な治療ですばらしかったです☆

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この会の発起人である大石暢彦先生、やっぱりみんなをひっぱっていくパワーが違いました!

稲葉智弘先生の発表もとってもすばらしい症例でした。

入れ歯とは絶対よべないような美しさのリーゲルテレスコープの全顎症例、フランス人に片側リーゲルを治療した症例など、聞いていたら、写真とるのを忘れてしまいました・・・・

   

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最後にオーストリア、ウィーン大学に7年間留学していた田嶋健先生です。スラビチェック教授の右腕として活躍されていました。ヨーロッパの歯科事情についてのお話とても楽しく聞かせていただきました。

 スラビチェック教授は歯科界だけでなく国民的ヒーローだそうです。びっくりしますね。国営放送よく取材にくるそうです。日本の歯科大学教授が国民的ヒーローになるなんて聞いたことないです。

ワインがお好きだそうで、ご自身のワイナリーがあるそうです。

美味しそうなワインが写真にあったのですが、よく見ると、ラベルはスラビチェック教授のドアップ(汗)

規模が違いますね・・・・

 

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その後、そのまま研修会場がパーティー会場に早変わり。

とっても楽しい懇親会が開かれました。

 

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田嶋先生、伊庭先生、岩田先生の同級生3人組の久々の写真です☆

Ustreamを視聴してくださった会員の先生からもこんなコメントが!

長時間配信おつかれさまでした。
演者の熱気も十分伝わってまいりました。
時折、教授が映ったりして場を引き締め更にお子様の登場があったりして

とても有意義な時間でした。ありがとうございました。
 
Ustreamを使った初めての試みで、うれしい感想、大満足でした!!

 

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

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院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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