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2012年5月16日

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年5月13日、『ハーモニックオクルージョン』~審美と咬合のハーモニー~が開催されたのでご報告させていただきます。

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こちらは稲葉先生が書いた絵で、人は異性がいてはじめてお洒落をするという、審美の原点を描いたものです☆♪

中央にいるのが女性でその両脇を男性が取り巻いています^_^

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今回のセミナーは、稲葉先生が、1991年から4年間に渡り、日本歯科評論に連載したコラム「美の追究」をもとにした内容です。

1991年当時、稲葉先生は、審美歯科についてある程度考えをまとめていました。

若い方からお年寄りまで、歯のある方から残念ながら失ってしまった方まで、それぞれの審美歯科があります。

歯を白くするということはもう、そんなに難しいことではありません。

稲葉先生の審美歯科はどちらかというと『ごまかしのテクニック』だと思います。

そんな、すべての患者様が良い条件ではありません。

歯が入るスペースもないかもしれないし、矯正ができない状態かもしれません。

『ごまかしのテクニック』はそんな時最大限の効果を発揮します(*^_^*)

ということで、稲葉先生がどのように審美歯科を考えるかということを丸一日たっぷり聞いていただきました。

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『人の歯列はなぜこんなに上手くできているのか』

審美と咬合のハーモニーについて、アンテリアーガイダンスの重要性が今回、本当に詳しく解説がありました。
前歯はエステティックとファンクションの2つの役割があるにもかかわらず、今審美については材料の話ばかりです。

材料に分析と機能をどのようにつけていくかという事が、非常に重要なのにもかかわらず、それについて重要視されていません。

犬歯は平衡側の顎関節から一番遠い位置にあります。

歯冠、歯根比が長い、緻密骨である、感覚受容器(レセプター)が発達していることから、 天然歯の歯の誘導に最適です。

本当に人の歯列はなぜ、こんなに上手くできているのでしょうね^_^

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アンテリアーガイダンス、前歯の誘導のあて方についての説明です。

ギージーは矢状顆路角の平均は33度、 この矢状顆路角+7~10度を与えるのが理想的で、+20度、25度だときつくなるから注意が必要、と稲葉先生の話がありました。

矢状顆路角を咬合器上で33度に設定し、インサイザルテーブルに10度角度をつけても同じことです。

そして、前歯の誘導で臼歯が離れる量は最低1ミリとるように、切端の噛みこみの深さが2ミリ以上の場合は注意が必要、ディープバイトは関節に悪影響を及ぼすということも気を付けないといけないと話がありました。

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アピアランスガイド、基準線についての説明です。

適当に患者様に説明してもわかりません。

きちんと、アピアランスガイドの線を引いて模型上で説明をすることが重要です。

◆FRC フェイシャル・リッジ・クレスト (歯冠の長さ、歯軸の方向を表す線)

◆LA ライン・アングル (歯冠の幅を表す線で、隣接面に移行する歯軸線)

◆GCC ジンジバル・カンター・クレスト (歯冠を横切りPCに関係する豊隆線)

◆ICC  インサイザル・カンター・クレスト (審美性に関係する豊隆線)

 その他にも、CF-line(セントラルフォッサライン)、LI-O-line(リンゴオクルーザルライン)、BO(バッカルオクルーザルライン)の説明がありました。

このような事は 他では聞けないですね☆♪

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歯の黄金比、1:0.618の法則

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デンタル・イリュージョン。

審美とは、『ごまかしのテクニック』 です☆♪

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本当に盛りだくさんな内容で、1日では話が足りない程でした。

今回プレゼントさせていただいた、「美の追究」の合冊本にすべて書かれているので、後で復習して頂きたいと思います。

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こちらは、以前私がドイツシュツットガルトで見学させていただいた、技工士の大久保先生がお勤めのラボで、大変素晴らしい仕事を見させていただいた時のものです。

「審美歯科をするならば、一度は自分でセラミックを焼くように」

どんなに大変な作業か、患者様に説明できるようになるからです。

稲葉先生は、陶材の物理的性質の論文で学位をとったので、

この辺りもとても詳しいです。

Claud Sieberという稲葉先生の友達の技工士は、1本のセラミックの技工料が25万です。

日本ではドクターでもそんな値段はいただいていません(@_@;)

最低でも5.60万は患者様からいただかないと成り立ちませんが、ドイツではそういう治療が行われています。

http://www.claudesieber.com/←Claud Sieberのホームページ、美しいです☆♪

最後に稲葉先生の全顎セラミックの症例を多数、ご紹介。
 
その中には、技工士の川崎従道先生とのコラボ上下全顎セラミックの症例がありました。
 
14年前のものです。
 
14年前と、現在と歯頸部の位置が全く狂わず、そして、ポーセレンのチップもないことに、審美と咬合のハーモニーの重要性をしっかりと感じました。

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岩田先生の審美の症例も多数紹介。

しかも、かなりの難症例を、審美と咬合の分析により、完璧に修復されていました。

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今度、岩田先生のセミナーが開かれるので、色々な角度で写真を撮ってみました(^_-)-☆

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セミナー終了後の懇親会です☆

本当に有意義なセミナーでした。

きっと先生方にもご満足いただけたと思います。

先生方からの感想を一部ご紹介させていただきます♪

o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜

◆審美の背景にある知識、哲学が膨大ですごいセミナーでした。美に対する意識が変わりました。全顎補綴の患者さんは完璧な治療で歯科の全てを網羅されていてビックリしました。岩田先生の症例も全部素晴らしかったです。

◆稲葉先生がいつも簡単に調整や補綴してるように見えますが、根拠がとてもあるんだという事を痛感させられました。「美の追究」を読んで自分の点の知識を線で結べるようにしたいです。根拠に基づいた治療が出来るようになりたいです。

◆・審美の規準を知れたこと
・impの方法を知れたことが良かったです
・質疑応答がとても濃かったです
・スマイルラインの誤解の話はすごかったです

◆昨年受講した時に美の追究の本を見て、じっくり読んでみたいと思いました。今回手に入ったことで嬉しかったです。他では聞けない審美の話を聞くことが出来て有意義でした。たくさん症例が見れたのも大変参考になりました。

◆ 何回も聞きに来ていたつもりでしたが、私の忘れていた話や新しい話が沢山あり、とても勉強になりました。日常臨床に活かしたいと思いました。

◆・基本コンセプトを知ることが出来てすごく参考になりました。
・スマイルラインに対する考えが間違っていたことがわかりました。

◆審美を知る上で知らないことを沢山教えて頂きました。有難うございます。

◆単純に「歯」だけの話だけではなく、雑学的なことも聞けて楽しかったです。特に最後の質疑応答はかなりためになりました。

◆機能美を考慮した補綴物を今後も臨床で作成していきたいです。

◆知らずにすんでしまっていたことを再度基本を勉強したいと思いました。「美」の考え方はおもしろかった。参考になりました。

 

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

先週末、『顎関節症のライブ実習コース』がKaVo Dental Systems Japan にて開催されました。

全国各地からたくさんの先生方にお集まりいただき、大変充実したセミナーでした☆

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稲葉先生がドイツへ留学したきっかけは、当時チュービンゲン大学の顎関節症の権威、シュルテ教授の講義を受けたかったからです。

シュルテ教授の顎関節症の集中講義は、一週間、朝8時から夜9時まで休みなく行われたそうです。

システム化されたシュルテ教授の図を見ながら解説がありました。

シュルテ教授によると、精神的なものに移行するのは全体の4%だそうです。

やはり、顎関節症の患者様に対して、精神的な不安と肉体的な原因をきちんと分けてあげて、安心させてあげることがまず、非常に大切ですね。

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今回、稲葉先生の元医局員の包先生の衛生士さんお二人にご協力いただきました。

お一人は、咬筋の痛みを伴う開口障害(S字状カーブ)そして、もうお一人は両側の顎関節のクリック音の症状があります。


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まずは姿勢の観察をした後、ドップラー聴診器で顎関節音を聴診です。 

こちらの患者様、クリック音はありませんでした。

今回、新しいドップラー聴診器を使っての聴診です。

ポケットサイズで、以前よりコンパクトになりました☆

ちなみに、クローズドロックの患者様は関節窩内で回転運動だけを行うので、ドップラーで聴診しても音は聞こえません。

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もうお一人は両側の大きなクリック音です。

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とてもかわいらしいお二人なので、それだけで場が和みます^_^

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印象採得からフェイスボートランスファー、模型作りまで、すべて稲葉先生自身がデモをし、解説がありました。

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フェイスボートランスファーです。

KaVoの咬合器、フェイスボー、ユニットはデザインがシンプルで、シルエットも美しいですね☆♪

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先生方一人一人、顎関節の触診をしていただきました。

閉口筋、開口筋に加え、胸鎖乳突筋、僧帽筋、側頭筋などの筋肉に関しても、顎関節症は深く関わっています。

そして、舌癖と顎関節症がどのように関わっているかということについても、こんな説明がありました☆♪

↓ ↓ ↓

一日にでる唾液の量はペットボトル1本分です(稲葉先生は一升瓶と言っていました・・・)

一日これだけの量の唾液を飲み込んでますが、舌癖の方は、間違った嚥下習癖を常に、毎日2000回も行っています。

舌癖の方は嚥下する時に常に顎を前にだしています。

2000回も顎をだしているということになります。

顎を前に出したとき、下顎の6番の近心斜面と上顎の6番の遠心斜面の咬頭干渉により顎関節を下に下げてしまい、顎関節症になっているパターンが非常に多くみられます。

本来、正しい嚥下は口蓋皺癖に舌をつけて唾液を飲むと下顎は後ろに引っ込みます(嚥下位・・・ほとんど中心位と一致する位置)

下顎を2000回前に出しているということは下顎を前に出す時に関係する僧帽筋が2000回引っ張られているという事です。

僧帽筋は肋骨の10番目まで付着しています。

だから腰にも痛みがでます。

舌癖でヘルニアを併発している方も多いので注意してください。

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CE、FH平面と、顎関節の構造、メカニズムについての説明です。

わかりやすかったです^_^ 

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患者様の咬合診断、分析を稲葉先生を取り囲んで、楽しく実習しました☆

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いよいよ、顎機能検査装置、KaVo アルクス ディグマⅡです。

記録されたデーターはリアルタイムでディスプレーに表示されるため、患者様と先生とのコミュニケーションに大変有効です。

患者様のデーターベースとして、術前術後の記録を比べ、保存しておくことができます。

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軽量かつ優れたヘッドフレームの重量配分は測定中の患者様への負担を軽くしています。

センサーは歯列に沿った位置に配したことでより正確なデーターを得ることが可能です。

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IPSG副会長岩田光司先生が、確実な記録をとってくださいました。

12分で。

無駄がありません。

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そして、咬合調整です。

原因は、模型診断で見つけているので、咬合調整に迷いがありません。

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咬合調整はユニットを取り囲んで、こんな感じで、行われています。

先生方本当に熱心に見学されていました。

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咬合調整により、S字状カーブでの開口障害は見事にストレートに変わりました。

すごいことだと思います。 

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患者様にも大変喜んでいただきました^_^  

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もうお一人は、今回私にとって、本当に勉強になった症例だったと思います。

両側のクリックを伴っていました。

術後、完璧にクリックは消えませんでした。

格段に音は小さくなりましたが、まだ残っています。

長い間のクリックで、関節円板が傷ついてしまっていたこと、そして舌癖があったためだと思われます。

このような事は、これから症例を積み重ねていくと私たちも、度々遭遇することかもしれません。

患者様は生体です。

こういうことがあるという事も、知っていただきたいと思います。

私は術前に、「絶対」治りますよ。

という事は、避けないといけないと感じました。

いろんな場面で考えることが出来るかと思いますが、例えば、インプラント治療、テレスコープが

「万能で一生使えますよ」

という事は保証できませんし、言ってはいけないことだと思います。

つい、成約する時の決め言葉として、使いたくなりますが、非常に危険だと感じます。

「クリック音は少し残るかもしれませんが、原因はとれているので、症状は格段に良くなっていくと思います。」

というような表現をした方がいいですね^_^

稲葉先生はほとんどの患者様のクリック音はすぐにとってしまいますが、今回のような場合は少し、残ることもあります。

もし、私であったならどのように患者様へ説明したらいいか・・・患者様への説明について、深く勉強になった症例でした。

傷ついた関節円板は、もちろん、原因をとったことで、徐々に治り、クリック音も消えていくと思います(^_-)-☆

セミナーの内容はとても素晴らしかったです。

筋肉へのメカニズムは、目からウロコでした。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

スピーの湾曲をみだしている歯はやはり、見逃せません。

そして、インレーも要注意です。

後日販売されるDVDでもディグマの術前術後を比べられるように、わかりやすく編集して頂こうと思います☆♪

今回、受講していただいた先生方からもたくさんの感想をいただきました。

一部ご紹介させていただきます☆

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆今回は筋の痛みの人と、両側のクリックの人を実際に治療しているのをみて、見事に治してしまわれ、さすがの一言につきました。患者さん自身が自分で違いを実感できるのが大きなポイントだと思います。舌癖の話なども少し聞けて、とても有意義でした。

◆30年も前にMFT(今頃注目されている)家庭療法、咬合診断など顎関節症に必要なことをすでに行われていたことにとても驚きです。臨床を見れば見るほ どすごさがわかってきます。舌は下顎運動の水先案内人、下顎前方運動は上顎の後方運動等の名言もいっぱいあり、楽しくためになりました。

◆ワクワク、ドキドキ、感動の実習でした。2人の患者さんの治療を見学できてとてもぜいたくな実習でした。咬合調整だけでClick音がなくなったり、開閉口路がスムーズにストレートに運動するようになり、感動しました。ありがとうございました。

◆過去のDVDは全て見ていますが、ライブだからこそ解ることが沢山ありました。

◆実際に患者さんの症状が改善していくのはわかってはいましたが、やはり驚きです。咬合調整の手順も十分参考になりました。バーの使い方も参考になります。

◆科学的なデータに基づく、きちんとした診断の大切さがあらためてわかりました。普段自分の治療は正しい診断をしないで、患者様の口腔内を触っている状態でした。診断の為のデータをとる機器がないとやはり、きちんと治すのはできないのですね。

◆筋触診をおしえていただき感動でした。下顎を前方に出した時、僧帽筋を使うのがよくわかりました。

◆昨年の咬合治療を受けて、何回か同じ話をしていただいているので、ようやく次第によくわかるようになってきました。

◆実際に患者さんを検査、診断し、治療するのをみて理解が深まりました。

 

ご参加いただいた先生方、2日間、本当にありがとうございました。

ディグマの術前術後のデータに関しても後日、アップさせていただきます。

 

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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