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2010年11月24日

口腔衛生にもっと関心を

稲葉繁先生が日本歯科大学第2補綴講座助教授時代、毎日新聞の夕刊に掲載された記事です。

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その内容をご紹介いたします。

【歯みがきとうがいが大事】

国語辞典で「におい」とひくと、二つの漢字がでてきます。「匂い」と「臭い」。音は同じでも、意味は正反対です。一方は心地よく、他方は顔をしかめます。 もちろん口臭は後の方。その発生のメカニズム。どうしたら「臭い」を消して「匂う」ようなさわやかな息にできるのでしょうか。歯や歯ぐきを健康に保てるの でしょうか。

においとは何でしょうか?

「においは目に見えず、形がなく手でも触れませんが、科学物質の粒子です。正体不明のものではなく、ちゃんと化学的に分析できるものです。においは原因があるわけですね。」

それでは口臭の原因は何なのでしょう。

「口臭には内臓などの病気による場合やニンニク、タマネギ、アルコールなどの摂取からくるものもありますが、最大の原因は口腔内の清掃が不十分で食べ物、飲み物のカスがたまって発生させるのです。」

どんな状態なのですか?

「口の中は温度も湿度もあって、細菌が住むには好都合なところですが、これに適当な隠れ家があれば言う事なし、です。食べ物のカスが歯の間に残っていればピッタリの条件。すると、そこからメチールメルカプタンという揮発性硫黄化合物が発生。これがいやな臭いの素なのです。」

なるほど。ところで特に朝起きた時に口が臭うのには理由があるのでしょうか。

「寝ている間はだ液の流出が少ないために、だ液の自浄作用が衰えるのが大きな理由です。だから寝る前に歯をみがき、うがいをするのが大事なのです。」

口臭の出やすい人というのはいるのでしょうか?

「非常に歯並びの良い人ですと、唇の動きで歯の表面をこすって前歯の部分はかなり清掃されますが、だいたい歯並びのいい人というのは三割ぐらいしかいないでしょう。」

すると口臭防止の対策は?

「歯磨きとうがいはとても大切です。歯磨きだけでは届かないところがある。そこをうがいできれいにする。 うがいに使う液の中に細菌の繁殖をおさえる成分が入っていればなお効果的です。うがいについては、日本人はまだ軽視しているところがありますが、欧米はう がいの先進国。良い洗口液もあります。日本でもこれから高齢社会を迎え、歯磨きがしづらい人も多くなります。うがいについてもっと認識を深めてもらいたい ですね。」

歯磨きは面倒だが、うがいなら簡単という人もいるようですが。

「やはり歯磨きは大事です。ただ、一週間全く歯をみがかずにいて、歯の汚れを調べた実験で、洗口液だけは使っていた場合には、かなり汚れが落ちていましたから、効果は大きいと思います。」

歯磨きで取りきれない汚れもあると思うのですが。

「歯科医院で定期的に衛生士にチェックしてもらう必要があります。歯磨きで取りきれない汚れ、硬くなってしまった歯石は自分ではとれません。ほうっておくと、口臭だけでなく、歯周病が悪化してしまうこともあります。」

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きれいにお手入れされた歯は自分もまわりも気持ち良くするものです。

歯みがきもうがいもしないと、きたない歯になりやがて入れ歯になってしまいます。

そして、口臭があると楽しいデートや友達とのショッピングなど台無し。

ぜひ、毎日歯みがきをして、しっかりうがいをしてください。

稲葉歯科医院では口臭に対するアドバイスもしております。

口臭で悩んでいるあなた、きっと解決する方法があるので、私たちに相談してくださいね。

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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