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2010年7月 7日

Q.差し歯を新しい差し歯にしたいと思っています。


現在保険の差し歯を前歯二本していて5年たって歯と歯茎の境い目に金属の土台も見えてきたので、新しく差し歯を作りなおしたいと思っています。そこで保険にするか保険外のものにするか悩んでいます。

保険の差し歯と保険外の差し歯は何が違うのでしょうか?

また、差し歯から差し歯に作り変えるとすればどのくらいの期間新しく歯をいれるまでかかるでしょうか。

A.保険の差し歯、保険外の差し歯について、少し書かせて頂きます。(前歯)

保険の差し歯について、硬質レジン前装冠と言う方法で対応しています。

硬質レジン前装冠

金銀パラジウム合金という保険対応の金属の表面に白いプラスチックを接着させた歯です。

適応は前歯から3本目の犬歯まです。(4番目からは銀歯になります。)

メリット

●保険治療がきくため安いこと

●とりあえず、白くなること

デメリット

●金銀パラジウム合金はいろんな金属が入った金の代用合金です。そのため、生体にアレルギー反応を惹き起す可能性があります。

●プラスチックのため食べ物や飲み物の着色、また臭いも吸収します。

●保険専門の技工所で流れ作業で製作するため精度が落ちます。

保険外の差し歯については

オールセラミック、ジルコニアセラミック、ポーセレンメタルボンドなどの種類がありますが、一番治療頻度の高い、ポーセレンメタルボンドについてお伝えします。

ポーセレンメタルボンド

白金加金にセラミックを焼き付けた方法です。すべて白く、天然歯そっくりに作ることができます。しっかりとした強度、耐久性があります。歯科技工士がたくさんの色を重ねて製作するオーダーメイドの歯です。

メリット

●スイスメタロール社の白金加金を使用。アレルギーテストもしっかりされた、安全な金属を使用します。

●たくさんの色を使って、天然歯そっくりに作ることができます。

●セラミックのため汚れや臭いを吸収しません。

●当院内の技工所で一番良い材料、道具を使って製作するため、色、形、かみ合わせの精度が高いです。

●歯肉とのなじみも良いため、かぶせ物周辺の歯肉の健康も維持できます。

デメリット

●保険治療が効かないこと

●前歯の光の透過性が、オールセラミックよりもないと言われています。

 

また、差し歯から差し歯に作り変えるとすればどのくらいの期間新しく歯をいれるまでかかるでしょうか。

ということなのですが、中の土台がしっかりしているのか、していないのかで多少製作期間は変わりますが、1か月から2カ月は考えていただいた方がいいと思います。

やはり、精密なものなので時間はかかります。その間、しっかりとした仮歯を入れるので、審美的にも機能的にも不自由ないようにするのでご安心ください。

 

 

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稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子 顧問 稲葉繁

稲葉歯科医院
院長 稲葉由里子

昭和44年に父、稲葉繁(現・顧問)が文京区伝通院で稲葉歯科医院を開業、平成11年に場所を移して秋葉原で新しく開業しました。

「入れ歯が合わず、食べたいものが食べられない」
「口を開けると金属のバネが見えるのがいやだ」
「うまく発音できないので、しゃべるのがおっくう・・・」

このような入れ歯のお悩みをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

当院では、入れ歯の本場ドイツで直接学んだ技術を活かし、つけていることを忘れるくらい、自分の歯のように何でも噛めて、笑顔に自信がもてる入れ歯を作っております。

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